ジェームズ・ジョイスとジェームズ・エルロイ 日本語の頭韻 獣どもの街 (文春文庫)作者: ジェイムズエルロイ,James Ellroy,田村義進出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (26件) を見る …

フロイト夢判断実践 フロイト著作集 2 夢判断作者: フロイト,高橋義孝出版社/メーカー: 人文書院発売日: 1968/01/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る フロイトは自著『夢判断』の中で定型夢というものを説いている。誰にでも覚えがあるで…

コミュニケーション障害 キリング・ゲーム (文春文庫)作者: ジャックカーリイ,三角和代出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/10/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 新作が出る度になにかと話題になるジャック・カーリイの最新作。話題になるのは…

文は人なり コミさんのことを書き出すとキリが無くなる。 一面識もないお方だったが、街では何度もお見かけした。それも偶然だが、そのときのことが後年エッセイに書かれていて驚くことしばしばだった。ゴールデン街で沈没した翌日、洗面器タオル石鹸を渡さ…

インターネットなかりせば 今回のエントリでは瀬戸川猛資を取り上げる予定で、そう予告もしたのだが。 五十歳で夭逝した瀬戸川の数少ない著書の一つである『夢想の研究』を発掘（書庫雪崩）してしまったので、こちらも取り上げることにした。そんなわけで、…

大人になったらハードボイルド（瀬戸川猛資） 三十代半ば過ぎまで、ハードボイルドというものを敬遠していた。出会いが良くなかったということもある。最初に読んだのが、名作と言われていたチャンドラーの『プレイバック』。結論から言うと、フィリップ・マ…

JALパックのころ 書斎雪崩発掘本。 昭和50年代の初頭、著者星新一がソ連（ソビエト連邦）を始め、東南アジア、台湾、香港、韓国を旅した紀行文集。今なら、ソ連はともかく、学生だってもっと面白いところを目指すんじゃないかと言えるくらい、ごく普通の観光…

もう一つの李朝残影 ああ、書き出しでまず悩んでしまう。 そうなのだ。今は著者梶山季之が、どんな作家だったのかを説明しなければならない時代なのだ。でも、文学史を説くエントリではないし、説明したところで上っ面をなでるだけだろうからやめておく。こ…

超超超意外な結末。 映画であれ小説であれ、ラストにどんでん返しというネタばらしくらい悪質なものはない。ばらしている本人は具体的なことはなにも語っていないんだから許されると思っているところが更に悪質。この「ラストにどんでん返し」の一言で映画や…

夢の御馳走 6年前に練馬に引っ越してきた。まず、見つけるべきは本屋と呑屋、それから食い物屋と八百屋魚屋肉屋の類。ところが、土地鑑は全く無いと来ている。そんなとき思い出したのが本書だった。著者色川武大は都心から練馬に引っ越してきて、まるで土地…

知って驚く意外な事実。 同じ著者の「シュロック・ホームズの冒険」（ハヤカワ・ポケットミステリ） 初読は1969年（amazonのデータは間違い）のことだった。実はパロディというジャンルがあまり好きではない。はっきり言うと嫌いである。他人様がきちんと完…

ああ、やっぱり持っていた。捨てたり売ったりする本じゃないから、絶対どこかに紛れてるんだと思ってたが、図星だったね。 おれが本書（書影）を贖ったのは1977年、なんと四十年前のことだった。全く聞いたことのない作家、しかも驚くことにこれが処女作だと…

twitterで東京の空家をずっと紹介してきたけど、貼付した写真をTV番組やblogなんかに勝手に引用（盗用だよなあ）されて不愉快だったのでしばらく休止することにした。もっとも７月一ヶ月入院していた関係で、取材エネルギーが枯渇気味なのも事実だけどね。 …

今日もはよから蔵書の整理。 こんな本が出てきた。 ここでいうステレオとはオーディオのこと。本書が書かれた昭和45年（1970年）当時、オーディオはかなり高級な趣味だった。マニアと呼ばれる一部の金満家は、音の高忠実度（ハイ・フィデリティ＝Hifi）を求…

書庫の整理が進まず、やっと一回目のエントリです。半年くらいかかりそうなんで、余命幾ばくもない身ながら（ジョークですよ^^;）、のんびりやっていくとしましよう。 乱暴に書棚に突っ込んでいた書籍の数々、単行本はジャンル別に整理しているが、文庫本は…

twitter「始祖 東京は廃都となるか」からのスピンオフです。読書感想文などを書き綴っていく所存です。